4.乱視のしくみと矯正のしかた


乱視のしくみと矯正のしかた

遠視、近視、乱視。


見にくさに関係するいわゆる屈折異常の種類の中で、遠視は虫眼鏡と同じ凸レンズで、近視はそれとは逆の凹レンズでピントが遠くのものに合わせることができます。


しかし乱視は凸レンズや凹レンズではピントが合うようにはなりません


乱視の目はどのような状態なのか

乱視は正乱視、不正乱視があります。

不正乱視は角膜などの表面がデコボコして(傷や傷跡など)いたり、一部が突出していたり(円錐角膜)いびつになっていることで眼鏡矯正不能な乱視です。

正乱視は角膜の形状で起こる角膜乱視と水晶体の形状で起こる水晶体乱視が合わさって起こっています。

眼の中でレンズのイメージがあるのは水晶体ですが、角膜もレンズの形を成していて実は目の中で一番強い度数になっているレンズ体は角膜です。

角膜の形状は横長の、例えればラグビーボールのような形になる傾向があります。

このとき180°方向のゆるい弧をしている屈曲面を通る光に比べ、90°方向のきつい弧をしている屈曲面を通る光は手前で焦点を結ぶため通ってくる光の方向によって焦点が合う位置が違うという状態です。

そして目の中にある水晶体は角膜とは逆に縦長になる傾向があり個人差でそれぞれの屈曲の強さや傾きが重なって、強くなったり、あるいは打ち消しあったりし、場合によって不正乱視が加わって乱視全体の状態を作っています。

乱視は複合的に組み合わっていますのでどの要素もなく乱視が全くない人はあまりいません。

いわゆる「乱視がない」とは「乱視を矯正する必要がない」といった方がいいかもしれないですね。

「乱視」の言葉のイメージから「ものが2つに見える」とか「複数に分かれて見える」のが乱視だ!と思われている方もいらっしゃるのですが、乱視は遠視や近視と同じぼやけが特定の方向に出るだけで、どの屈折異常があってもぼやけが酷ければものが複数見えたりします。

要は見え方の感じでは区別がつくものではないということですね。
目のしくみ


乱視を矯正する方法における、コンタクトレンズとメガネの違い

乱視においてのコンタクトと眼鏡の違い

乱視の矯正に使うレンズは近視や遠視に用いる球面レンズという放射状に度数が入るものと違い、円柱レンズという度数が入らない軸角度とは90°反対の角度に度数が入ったレンズを用います。

眼鏡では目の乱視全体に対して矯正をしていきますがコンタクトレンズではレンズを入れて残った分の乱視を矯正します。

眼とレンズが離れている眼鏡と違ってコンタクトは眼にレンズが触れています。

このときレンズと目の間にある涙の層の形状が裸眼の時と変化します。
この涙の層がレンズの役割を果たし、特にハードレンズのような固い形状のレンズでは角膜上で起こっていた乱視を涙液レンズで消してしまいます。

一般的に乱視があるならハードレンズ方が良いといわれるのはこのためです。

角膜の一部が突出するような角膜の不正乱視を伴う円錐角膜のような場合ではハードレンズでしか矯正できない場合もあります。

しかしながら消えるのは角膜で起こっている乱視のみであり、水晶体で起こる乱視は残ります

人によってはハードを入れても変わらなかったり、逆にひどくなったりすることもあります。


乱視を矯正するには、ソフトレンズ、ハードレンズどちらが良いのか?

ハードレンズにもソフトレンズにも乱視用があります。

ソフトレンズはレンズ自体が柔らかいため乱視矯正の要素が少ないのです。
但しソフトレンズもある程度の形状を維持する部分が少ないとはいえ、ある程度はあるので角膜上の乱視を多少は軽減する効果はあります。

乱視矯正面がレンズ前面のもの、後面のもの、さらにソフトレンズにはレンズが目の中で回転してしまいぼやけてしまう軸ズレを防ぐようレンズがデザインされており、レンズの下方に厚みを持たせるタイプ(プリズムバラスト)、左右に比べ上方、下方が薄くなっているタイプ(ダブルスラブオフ)があります(最近ではどちらの特徴も持ったものもあります)。

これはどれが良いかではなく目の形状等やどの様な乱視の状態になっているかで善し悪しが異なるものなのでしっかりとした検査の上での選択が必要になるでしょう。

かぐやまコンタクトではその方の目に合ったレンズを提案させていただきます。

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